2011年10月13日
簿記講座~決算手続き②
「大変!今月は決算だ!」の図
先日の”簿記講座”では決算手続きをやりましたが、
その中でも、重要なものとして
・貸倒れ
・固定資産
について、もう一度おさえておきましょう。
まずは、貸倒れです。
貸倒れについては、3年もののストーリーでおさえておきましょう。
先日の”簿記講座”では決算手続きをやりましたが、
その中でも、重要なものとして
・貸倒れ
・固定資産
について、もう一度おさえておきましょう。
まずは、貸倒れです。
貸倒れについては、3年もののストーリーでおさえておきましょう。
1年目・・・貸倒引当金の設定
決算を迎えて、売掛金の内容を確認していたら
「このうちこれくらいはもしかしてもらえないかも」
というものが出てきました。
そこでそのもらえないかもの部分を貸倒引当金として設定
することにします。(設定金額:500円)
ここで、ひとつ注意すべきことがありました。
「すでに設定されている貸倒引当金がいくらあるか」
でしたね。
例えば、いま100円しか貸倒引当金の残高がなければ
足りない400円を追加で設定しましたね。(差額補充法)
したがって、仕訳は
貸倒引当金繰入 400 / 貸倒引当金 400
(費用勘定)
逆に、いまの残高が600円ある場合はどうでしょう。
この場合は、貸倒引当金を100円減らしましたよね。
仕訳は、
貸倒引当金 100 / 貸倒引当金戻入 100
(収益勘定)
となりましたね。
どちらも結局、貸倒引当金の残高が500円になることを確認しておきましょう。
次に、2年目・・・実際に貸倒れ発生
次の年に「やっぱり得意先が倒産してもらえないことが確定」!
という状況になってしまった。
この場合、もらえなくなった売掛金について
・いつ発生した売掛金なのか
・もらえなかった金額と引当金を設定した金額のどっちが多いのか
によって、仕訳が違ってきましたよね。
〇もし前期(1年目)に発生した売掛金だったら・・・
(貸倒金額200<貸倒引当金残高500)の場合は、
貸倒引当金 200 / 売掛金 200
でしたね。
ところが、(貸倒金額600>貸倒引当金500)の場合はどうでしょう?
貸倒引当金 500 / 売掛金 600
貸倒損失 100 /
(費用勘定)
ですね。
つまりもらえなかった600円のうち500円はもらえないことを予測して
貸倒引当金を設定していたので、貸倒引当金500を充当する(減らす)。
あとの100円は、予測できず貸倒引当金を設定してなかったので
貸倒損失(費用勘定)を計上する。
ってことでしたね。
〇もし当期(2年目)に発生した売掛金がもらえなかった場合は・・・
当期に発生した売掛金については、当然1年目の決算の時には
なかったものなので、貸倒引当金は設定されていません。
したがって、仕訳は
貸倒損失 600 / 貸倒引当金 600
(費用勘定)
というように、全額、貸倒損失を計上するわけです。
そして、3年目・・・前年に貸倒処理をした売掛金がもらえた!
この場合はすでに2年目に、
・設定した貸倒引当金を(充当する)減らす
・貸倒損失を計上する
のいずれかの仕訳をして、完全に処理が終わってしまっています。
つまり、売掛金勘定も貸倒引当金勘定もつじつまが合っている状態です。
したがって、単純に3年目のラッキー!ってことで
現金 200 / 償却債権取立益 200
(収益勘定)
とします。
この勘定科目、一見長くて覚えにくそうですが、
・償却 = 貸倒れ処理をしてしまった
・債権 = 売掛金
・取立 = もらえた
・益 = もうけた!(ラッキー)
と分解してみれば、覚えられそうじゃありませんか?
ということで、貸倒れについてはこのように
3年もののストーリーでおさえておきましょう!
もうひとつの重要なテーマ減価償却については、
次回に。
決算を迎えて、売掛金の内容を確認していたら
「このうちこれくらいはもしかしてもらえないかも」
というものが出てきました。
そこでそのもらえないかもの部分を貸倒引当金として設定
することにします。(設定金額:500円)
ここで、ひとつ注意すべきことがありました。
「すでに設定されている貸倒引当金がいくらあるか」
でしたね。
例えば、いま100円しか貸倒引当金の残高がなければ
足りない400円を追加で設定しましたね。(差額補充法)
したがって、仕訳は
貸倒引当金繰入 400 / 貸倒引当金 400
(費用勘定)
逆に、いまの残高が600円ある場合はどうでしょう。
この場合は、貸倒引当金を100円減らしましたよね。
仕訳は、
貸倒引当金 100 / 貸倒引当金戻入 100
(収益勘定)
となりましたね。
どちらも結局、貸倒引当金の残高が500円になることを確認しておきましょう。
次に、2年目・・・実際に貸倒れ発生
次の年に「やっぱり得意先が倒産してもらえないことが確定」!
という状況になってしまった。
この場合、もらえなくなった売掛金について
・いつ発生した売掛金なのか
・もらえなかった金額と引当金を設定した金額のどっちが多いのか
によって、仕訳が違ってきましたよね。
〇もし前期(1年目)に発生した売掛金だったら・・・
(貸倒金額200<貸倒引当金残高500)の場合は、
貸倒引当金 200 / 売掛金 200
でしたね。
ところが、(貸倒金額600>貸倒引当金500)の場合はどうでしょう?
貸倒引当金 500 / 売掛金 600
貸倒損失 100 /
(費用勘定)
ですね。
つまりもらえなかった600円のうち500円はもらえないことを予測して
貸倒引当金を設定していたので、貸倒引当金500を充当する(減らす)。
あとの100円は、予測できず貸倒引当金を設定してなかったので
貸倒損失(費用勘定)を計上する。
ってことでしたね。
〇もし当期(2年目)に発生した売掛金がもらえなかった場合は・・・
当期に発生した売掛金については、当然1年目の決算の時には
なかったものなので、貸倒引当金は設定されていません。
したがって、仕訳は
貸倒損失 600 / 貸倒引当金 600
(費用勘定)
というように、全額、貸倒損失を計上するわけです。
そして、3年目・・・前年に貸倒処理をした売掛金がもらえた!
この場合はすでに2年目に、
・設定した貸倒引当金を(充当する)減らす
・貸倒損失を計上する
のいずれかの仕訳をして、完全に処理が終わってしまっています。
つまり、売掛金勘定も貸倒引当金勘定もつじつまが合っている状態です。
したがって、単純に3年目のラッキー!ってことで
現金 200 / 償却債権取立益 200
(収益勘定)
とします。
この勘定科目、一見長くて覚えにくそうですが、
・償却 = 貸倒れ処理をしてしまった
・債権 = 売掛金
・取立 = もらえた
・益 = もうけた!(ラッキー)
と分解してみれば、覚えられそうじゃありませんか?
ということで、貸倒れについてはこのように
3年もののストーリーでおさえておきましょう!
もうひとつの重要なテーマ減価償却については、
次回に。
タグ :貸倒れ
Posted by summerf at 22:23│Comments(0)
│簿記・会計