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2014年10月13日

簿記講座~決算手続き③

「大変!今月は決算だ!」の図
簿記講座~決算手続き③



先日の”簿記講座”では決算手続きをやりましたが、
その中でも、重要なものとして

 ・貸倒れ

について、もう一度おさえておきましょう。

貸倒れについては、2年もののストーリーでおさえておきましょう。

1年目・・・貸倒引当金の設定

決算を迎えて、売掛金の内容を確認していたら
「このうちこれくらいはもしかしてもらえないかも
というものが出てきました。
そこでそのもらえないかもの部分を貸倒引当金として設定
することにします。(設定金額:500円)

ここで、ひとつ注意すべきことがありました。
すでに設定されている貸倒引当金がいくらあるか
でしたね。

例えば、いま100円しか貸倒引当金の残高がなければ
足りない400円を追加で設定しましたね。(差額補充法)
したがって、仕訳は
 
 貸倒引当金繰入 400 / 貸倒引当金 400
 (費用勘定) 


次に、2年目・・・実際に貸倒れ発生

次の年に「やっぱり得意先が倒産してもらえないことが確定」!
という状況になってしまった。
この場合、もらえなくなった売掛金について

 ・いつ発生した売掛金なのか
 ・もらえなかった金額と引当金を設定した金額のどっちが多いのか

によって、仕訳が違ってきます。

もし前期(1年目)に発生した売掛金だったら・・・

 (貸倒金額200<貸倒引当金残高500)の場合は、

  貸倒引当金 200 / 売掛金 200
 

です。

ところが、(貸倒金額600>貸倒引当金500)の場合はどうでしょう?

  貸倒引当金 500   / 売掛金 600
  貸倒損失   100  /
  (費用勘定)

ですね。

つまりもらえなかった600円のうち500円はもらえないことを予測して
貸倒引当金を設定していたので、貸倒引当金500を充当する(減らす)。
あとの100円は、予測できず貸倒引当金を設定してなかったので
貸倒損失(費用勘定)を計上する。
ってことでしたね。


もし当期(2年目)に発生した売掛金がもらえなかった場合は・・・
 当期に発生した売掛金については、当然1年目の決算の時には
 なかったものなので、貸倒引当金は設定されていません。
 したがって、仕訳は

 貸倒損失 600 / 貸倒引当金 600
 (費用勘定)

というように、全額、貸倒損失を計上するわけです。


ということで、貸倒れについてはこのように
2年もののストーリーでおさえておきましょう!


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