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2013年10月13日

簿記講座~決算手続き④

今回は決算手続きの山場のひとつである「売上原価の算定」に
ついて見ていきましょう。

実は、この売上原価の算定には以下のように
3種類の方法があります。

  1.三分法(仕入勘定で算定する方法)
  2.三分法(売上原価勘定で算定する方法)
  3.分記法

(今回の講義ではここまでの説明はしませんでした)

でも、よ~く見ると実は三分法分記法の2つの方法に分けることができますね。
それではまず三分法という計算方法を見ていきます。
三分法とは、商品売買を

 ・仕入
 ・売上
 ・繰越商品

の3つの勘定を使って処理する方法のことを言います。
上の1.と2.が該当します。


三分法(仕入勘定で算定する方法)

①T勘定(決算手続き前)
簿記講座~決算手続き④


上のT勘定
  ・繰越商品勘定・・・前期に残っていた商品(リンゴ)が1個(100円)
  ・仕 入  勘定・・・当期に仕入れた商品(リンゴ)が5個(500円)
ということを表していますね。







②T勘定(繰越商品 → 仕入)
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まず、繰越商品の残高(100円)を仕入勘定に加えます

仕訳で言うと

 仕  入  100 / 繰越商品  100

となります。







③T勘定(仕入 → 繰越商品)
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次に、期末の商品残高分(200円)を仕入勘定から繰越商品勘定に振り替えます。
これは、期末に売れ残った商品の仕入代金売上原価に入れないためです。
売れていないのに売上原価に入れるのはおかしいですものね。

仕訳で言うと

 繰越商品  200 / 仕  入 200

となります。







そうすると、結果的に
 ・繰越商品勘定の残高は 200円・・・・期末商品の残高
 ・仕 入  勘定の残高は 400円・・・・売上原価
となり、つじつまが合いますよね





と、理屈はこのようなことなのですが。
「もうとにかく覚えてしまえ!」ってことだと


 仕  入   100 / 繰越商品  100 → しいれくりしょう 金額は期首の商品残高
 繰越商品  200 / 仕 入    200 → くりしょうしいれ 金額は期末の商品残高

で覚えてしまいましょう!

以上のように、まずは「仕入勘定で算定する方法」を
しっかり抑えてください。

講義でも敢えてこの方法しかやりませんでしたよね。
というか他にいろいろ方法があること自体お話していません。
たくさん方法があることをお話するとゴチャゴチャになると
思いまして。


他の方法については後日講義いたします。


今回の講義もかなり「おなか一杯」だったと
思いますが、しっかり消化(復習)してくださいね。


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