簿記講座~決算手続き⑥
今回は、三分法(
売上原価勘定で算定する方法)を見ていきます。
①T勘定(決算手続き前)
決算手続き前は前回やった「
仕入勘定で算定する方法」の場合と同じです。
・
繰越商品勘定・・・・
前期に残った商品(リンゴ)1個(100円)
・
仕 入 勘定・・・・
当期に仕入れた商品(リンゴ)5個(500円)
②繰越商品 → 売上原価勘定
繰越商品勘定の残高を
売上原価勘定に振り替えます。
売上原価勘定で算定するため、
計算する材料をどんどん
売上原価勘定に集めていくのです。
仕訳は、
売上原価 100 /
繰越商品 100
となります。
③仕入 → 売上原価
仕入勘定の残高を
売上原価勘定に振り替えます。
これも、
計算する材料をどんどん
売上原価勘定に集めていくためです。
仕訳は、
売上原価 500 /
仕 入 500
となります。
④売上原価 → 繰越商品
最後に、
期末の商品残高分を売上原価勘定から
繰越商品勘定に振り替えます。
期末に
売れ残った商品の仕入代金を
売上原価に含めないようにするためです。
仕訳は、
繰越商品 200 /
売上原価 200
となります。
これで結果的に
・
繰越商品勘定の残高は200円・・・・
期末商品の残高
・
売上原価勘定の残高は400円・・・・
売上原価
・
仕入勘定の残高は0円(
精算済み)
となり、
つじつまが合っていますよね。
本当に簿記ってうまくできているなぁって感心するんですけど。
みなさんはいかがですか?
今回出てきた仕訳は、
売上原価 100 /
繰越商品 100
売上原価 500 /
仕 入 500
繰越商品 200 /
売上原価 200
です。
一度、前回やった「
仕入勘定で算定する方法」の仕訳と
見比べてみてくださいね。
ということで、前回と今回で
三分法の2つの方法を整理
してみました。
あともうひとつ
分記法が残っていますが、
出題頻度としては
圧倒的に三分法の方が高いので
まずは、この
2つの三分法の方法をしっかり抑えてください。
次回は、分記法をやりましょう。
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