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2009年06月26日

平成21年度税制改正(その3)

住宅ローン減税

ローンで家を買った人の所得税などを安くする住宅ローン減税が
10年間の合計で最大500万円に拡充されました。
でも、その最大の恩恵を受けるのはどんな人でしょう?

答えはズバリこんな人です。

1.住宅を購入する際に 6,500万円の借入をした人
 (金利3%、期間35年の元利均等返済で借りた場合)

説明しよう。

 毎年50万円の税金が安くなるには、毎年末に5,000万円
 以上の住宅ローン残高があることが前提になるのだ。
 
 つまり返済を10年間程度進めた後でなお5,000万円の
 ローンが残っていなければ最大値の恩恵は受けられない
 のである。

2.年収 1,000万円(夫婦と子供2人の4人家族)

説明しよう。

 ローン減税は税額控除になっているので減税規模に見合う
 税金を支払っていないと意味がないのである。

一方、一般的な日本人はこんな感じです。

1.民間ローンの平均利用額 3,200万円
 (不動産流通経営協会調べ)

2.男性サラリーマン平均給与 540万円
 (国税庁調べ)

この場合の税負担軽減額は99万~166万円
(1年当たり10万~17万円)

したがって、最大の恩恵を受けられるのはほんの一部の人たちだけで、
大半の人は、自分の借入額や年収に応じてどの程度の減税規模に
なるのか計算してみる必要があります。




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