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2013年10月18日

簿記講座~決算手続き⑤

簿記講座~決算手続き⑤


今回は費用の繰延べについて
整理をします。

この費用の繰延べの趣旨は・・・

払ったものが全てその年の費用になる
のではなく

払ったもののうち

 ・今年の分今年の費用にして
 ・来年の分来年の費用にする

ということです。


例えば
 24年11月1日
 24年11月1日~25年10月31日
 1年分の家賃12,000円

 現金で払ったとします。

すると仕訳は


 11/1 支払家賃 12,000 / 現金 12,000

となります。


「支払家賃」T勘定に転記すると
以下の通りになりますね。
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ここで考えるべきは

 ・24年11月1日~24年12月31日  2か月分  2,000円 → 今年(当期)の費用
 ・25年 1月1日~25年10月31日 10か月分 10,000円 → 来年(翌期)の費用

ということです。
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そこで「支払家賃」を10,000円減らす仕訳

 ××× 10,000 / 支払家賃 10,000

をきります。


仕訳の左側(借方)何という勘定科目を使えばいいのでしょうか?


答えは
前払家賃」(資産勘定
です。

これは呼んで字のごとく”前払いの家賃”で
来年の10か月分の家賃は支払わなくてよい権利
ってところでしょうか?


ということで仕訳は

 前払家賃 10,000 / 支払家賃 10,000

となり

T勘定に転記すると・・・
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という感じになりますね。


ここでそれぞれの勘定科目の残高を確認すると・・・

 ・支払家賃・・・ 2,000円  2か月分 24年11月1日~24年12月31日
 ・前払家賃・・・10,000円 10か月分 25年 1月1日~25年10月31日

ということで全てつじつまが合っています

これで
とりあえず24年の帳簿はパーフェクトということになります。

しかし帳簿は25年へと続いていく・・・

つまり
貸借対照表に記載される「前払家賃」は
翌年の25年に繰り越されていくのです


ということで
25年の処理については
また次回・・・。


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